【日 時】 2013年8月24日(土)9:00〜14:30
【会 場】 柏崎中央海岸(新潟県柏崎市)
【天 候】 雨のち晴れ(最高気温30℃、最低気温21℃)
【来場者数】 220人
【主 催】 NPO法人日本ビーチ文化振興協会 柏崎準備会
【後 援】 柏崎市、柏崎市教育委員会、柏崎市体育協会、新潟県柏崎地域振興局
【協 力】 柏崎ライフセービングクラブ、水澤こどもクリニック
【助 成】 公益財団法人 日本財団、新潟市「新潟市元気なまちづくり事業補助金」
【参加者数】
・ちびっこビーチ運動会 30名(保護者含め50名)
・ビーチフラッグス大会 20名
・ビーチバレースクール 120名
【遊佐所感】
この度は、多くの皆様のお陰で『第1回ビーチライフin柏崎』を開催できましたことを嬉しく思います。
柏崎は、約42キロの綺麗な海岸線があり、夏場は海水浴、冬場は日本海独特の荒波の中でのサーフィンやウインドサーフィンなどのマリンスポーツが盛んな街です。この綺麗な海岸を地元の方々に1年を通じて気軽に訪れてもらえるような環境作りと、マリンスポーツの盛んな街にしたいという思いを込めて、NPO日本ビーチ文化振興協会柏崎準備会を立ち上げました。
この、柏崎準備会は、「新潟県新潟市元気なまちづくり事業助成金」を受け、2013年4月よりスタートしました。柏崎在住のスタッフや学生メンバー5名で構成され、学生を早い段階で指導者として育成するプログラムと柏崎の街の活性化を目的とし、「安心安全な柏崎の海」を目標に掲げ、柏崎支部化に向けて活動をスタートしました。
第1回目のイベント開催にあたり、海岸申請や後援申請等をどこに話をすればよいか正直わからないことが多かったのですが、新潟県柏崎地域振興局や柏崎市スポーツ振興課の方々のご協力により、申請書の提出やイベント時の集客サポートをしてくださり、イベントの成功を導いてくださいました。
当日は、海岸で開催に向けての準備を進めておりましたが、急な激しい雨と風により、急遽会場を海岸近くの「夕陽のドーム」に変更しました。子ども達や道具の移動も、会場が近かったため短時間で行うことができ、開放感のある「夕陽のドーム」は、今までとはまた違った運動会を味わうことができました。
急な雨により、体が濡れてしまった子ども達も多かったため、運動会を一時中断し、近隣にあるアクアパーク内のお風呂に子ども達全員を入れ、体を温める対策をとりました。体の温まった子ども達は、気付けばみんなはだしになっており、残りの種目を元気に取り組んでいました。今回の柏崎イベント開催を通じて、柏崎の海岸周辺には、「夕陽のドーム」や「アクアパーク」などの立派な施設が整っている事を改めて感じることができました。
同日、柏崎市内では国体予選会、コミュニティーセンターの記念イベントが重なっていたこともあり、子どもの集客は少なくなってしまいました。もう少し早めの段階で近隣の小学校へチラシの配布をしたり、柏崎市内の公民館やコミュニティーセンター、児童館への周知活動を行うことで、更なる集客が見込めたのではないかと思います。ですが、参加した子ども達の笑顔と、はだしになって元気に遊ぶ姿を見るとこができたことで、開催した意義を感じることができました。来年も、多くの子ども達に楽しんでもらえるよう、プログラム内容や日程を再考し、柏崎市全体で地元の海岸を盛り上げたいと思っております。イベント開催にあたり、多くの皆様のお力添えとご協力頂きましたおかげで、『第1回ビーチライフin柏崎』を無事に終えることができましたことを、この場を借りて御礼申し上げます。
【課題と反省】
・事前のPRを行い、子ども達が参加しやすい環境を整えるべきだった。
・テントやのぼり、スタッフが会場に多くいたことから、会場を賑やかに目立ちやすくしたり、イベントに参加
しやすい環境づくりを行うことができたのではないか。
・雨天のため会場を「夕陽のドーム」に変更した際、運動会に使用する備品の運搬に時間がかかりました。
また、会場を移動していた子ども達が雨で濡れてしまった事もあり、運動会終了後、保護者と共に帰宅してし
まった子どもが多かった。
・午後の部は事前参加募集をしておらず、また、卓球やハンドボールの国体予選や柏崎小学校と中央コミュニ
ティーセンターの120周年記念会が行われていたので、参加人数が少なかった。
【総括】
第一回となる柏崎でのビーチライフイベントは、当協会理事の遊佐 雅美がNPO法人日本ビーチ文化振興協会柏崎準備会を発足し、実施致しました。
開催に至るまで、参加者をどのようにして集めるか、安全面の配慮やプログラム内容、準備など様々なやりとりを行いながら、柏崎を盛り上げるため、NPO法人日本ビーチ文化振興協会柏崎準備会代表 遊佐を中心として、スタッフ一同ミーティングを重ね、本番に挑みました。
当日の予報では、大雨注意報が出るほどの不安定な状態でしたが、当日の朝は雨こそ降っていたものの、その程度からビーチで実施できる、という判断でビーチにて設営を行いました。徐々に子どもたちも会場に集まりだし、着々と準備を進めていきましたが、どんよりとした雲とともに大粒の雨が降り出し、数分後にはバケツをひっくり返したような大雨に。急いで備品をテントにしまったものの、強い風も吹いていたため、テントの中まで雨が打ち付け、スタッフや子どもたちはずぶ濡れとなりました。子どもたちを雨天時の開催場所である『夕陽のドーム』に誘導させ、スタッフは備品を撤収させる班と運動会を運営する班とに分け、作業を行いました。全天候型の『夕陽のドーム』は日除けや退避場所として利用する以外にも、雨天時にイベントを開催できることから、ビーチの近くにはこのような施設が必要であると強く感じました。
運動会備品がいくつかビーチに置いてあったため、プログラムを変更させ運動会を開催することとなり、また、子どもたちも雨で体が冷えていることも考慮し、プログラムの途中で会場近くにある温水施設へ連れていき、体を温める対策を取ることとなりました。
ちびっこビーチ運動会には、約30名の子ども達と20名の保護者が参加してくださいました。
プログラムの最初は『ビーチ玉入れ』。
高い位置にくくりつけられたカゴへ入れようとするも、子ども達の投げた玉はなかなか入りません。みんな力いっぱい玉を高く飛ばして、相手のチームよりも多く玉が入るよう頑張っていました。
『ビーチ綱引き』は大人も参加し、チーム一丸となって綱を引っ張っていました。重く太い綱を引っ張るのに、子どもも大人も顔を真っ赤にしながら力のある限り綱を引き、引っ張られないよう、踏ん張っていました。そんな姿に保護者や来賓の方からは、「がんばれー、いけー!」と歓声が送られていました。
気が付くと、子どもたちは自然とはだしになって、競技に参加していました。ビーチでないにも関わらず、はだしになることへの抵抗はなく、元気にはだしになって運動会を楽しんでいたことに、当イベントの趣旨に近づけたことを、大変嬉しく感じました。
初めて経験する子が多かった『ビーサン跳ばし』では、遠くに跳ばそうと思い切り足を振り上げるも、上に跳ぶだけで、前には跳ばず。簡単そうで以外と難しい競技に、悪戦苦闘しながらも、笑いに包まれたプログラムとなりました。1レースごとに仲間が跳ばすビーサンの距離に一喜一憂していた子ども達。その顔は、最初に比べて笑顔と声が出るようになり、また、徐々に子ども達同士やチームリーダーとの間に団結力がうまれ、まとまりのあるイベントとなってきたことを実感しました。
途中、雨で冷えた子ども達の体を温めるため、温水施設に連れていき、1時間後に運動会を再開しました。
再開後は、子ども達の大好きな『ビーチドッジボール』。
年齢の差がある中で、体の小さい低学年は高学年のボールが取れるか心配でしたが、強い球もバシッと取るたくましい低学年の子もいました。また、高学年のお兄さんお姉さんも仲間を守りながら、白熱したボールの投げ合いをおこない、みんなはだしでドッジボールを楽しんでいました。
勝敗のカギを握る『応援合戦』。
最初は恥ずかしがって、声や体を動かさなかった子ども達もチームリーダーと一緒に練習をするうちに、大きな声が出るようになり、自分から振付の提案をする子どもも出てくるようになりました。15分と短いながらも練習の成果を思う存分発揮し、自分たちのチームを大きな声で応援。子ども達は、最初の印象より少し成長したように感じました。
数々のドラマを生む『ビーチリレー』では、当初予定していた通常のリレーから、バトンの代わりにボールを持ち、折り返して戻ってきたあとに列の最後に並び、全員の足の下を転がして先頭にボールをつなぐという、チームワークを要するリレーに変更しました。これが意外と難しく、ボールが足にぶつかって、前に転がらなかったり、間隔が広がりすぎると、その間からボールが転がってしまうというアクシデントが多発。終盤にはコツをつかみ、ボール回しも早くなっていよいよ佳境に。デッドヒートの末、白が勝ち、総合点で白が見事優勝を収めました。
負けたチームは、悔しそうな表情でしたが、試合などに勝ち負けは付き物。この悔しさを忘れずに、様々な経験を乗り超えられるようになっていただければと思います。
運動会終了後には、青空が戻り清々しい天気となり、その後のイベントはビーチで行いました。
『ビーチフラッグス大会』では、チラシを見て参加しに来てくれた子どもや大人の方々が集まり、一緒になって体験しました。雨に濡れた砂浜はひんやりと気持ちよく、柔らかなビーチをはだしになって駆ける楽しさを感じれた事でしょう。
朝日を中心とした『ビーチバレースクール』には、柏崎市内外の小中高校生や、大人の方が参加してくださり、総勢100名の参加者でビーチバレーを楽しみました。高校生とその他の参加者に分かれてスクールを行い、基礎練習を中心に朝日、講師の方々が指導。普段では体験できない、オリンピアの指導に参加者は熱心に耳を傾けながら、アドバイスを聞いていました。途中、朝日のスパイク体験を実施。高いところから放たれるスパイクも、参加者は臆せずボールにくらいついていました。最後は、大人と中学生以下を混ぜての10対10の試合と、高校生のみの4対4の試合を実施。柏崎ではビーチバレーの習慣が少ないので、このように貴重な体験ができたことで、ビーチバレーの魅力と普及に繋がったと思います。
今回、柏崎でビーチライフを開催できたことで、地元住民の方に柏崎のビーチでもスポーツをして遊び、余暇を楽しむことができることを知っていただけたのではないでしょうか。また、イベントを開催して感じた、事前の周知不足や賑わい感を演出するための環境作りなど、課題が見えました。
今後ますます柏崎市全体が盛り上がり、ビーチに一層の活気が出るよう、今回の反省と課題を活かし、邁進して参ります。
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